地元就職率トップクラスを支える「14歳の挑戦」が富山の自慢

富山県内の独自制度・14歳の挑戦とは

14歳の挑戦という言葉に、懐かしさを感じる人は多いのではないでしょうか。

話題に挙がれば「あ~あったあった、私はスポーツセンターで…」「おれは図書館だったよ!」と、盛り上がること間違いなしの14歳の挑戦。あらためてその取り組み概要とメリットについてリサーチしてみました。

14歳の挑戦は職場体験学習をするもので、富山県が独自に実施している制度。県外の人はほとんど知らないと思います。対象年齢は13歳・14歳(中学2年生)で、富山県内の学生全員が14歳の挑戦をすることになっています。

はじまったのは1999年。事業所や福祉施設で5日間の職場体験をします。1日に体験(労働)する時間は7時間以内で、5日間合計で30時間を社会のなかで過ごします。

馴染みのない人からすれば「中学生に無料労働をさせるなんて、ブラックすぎる!(富山ブラックだけに)」という声も聞こえてきそうですが、実際のところ受け入れた側からは高い評価を得ているとのことです。

※参考:14歳の挑戦 - Wikipedia

ぐぅの音もでない!富山の素晴らしい取り組み

14歳の挑戦とは

富山県教育委員会指導課によると、次のような前提があるようです。

家庭や地域社会における日常生活において、自然や社会や人にかかわる体験が著しく減少し、汗することのさわやかさや人間関係等について学習する機会が少なくなっている。コミュニケーション能力や社会性の不足等は、子どもたちが学校や社会に適応していくうえで大きな障害となっていると考えられる。多感な青年期を迎える中学生にあってはそれが特に顕著に現れ、いじめや暴力行為など暗い影を落としている。

「社会に学ぶ『14歳の挑戦』」(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo2/siryou/010601a.htm)

まさにそのとおりかと思います。これは富山県に限らずのことですが、本当にいまの子どもはリアルコミュニケーションが少ないのです。ご存知のように、ネットコミュニケーションはとても活発になっています。しかし、知りたい情報を検索して(テキストでも動画でも)すぐに入手し、メッセンジャーアプリで交流する。

これ自体は子たちの可能性(未来)を大きく広げるものではありますが、人間関係について学習する機会は圧倒的に減っていると思うのです、わたしは。社会を生きていくための人間関係を構築するスキルと、たくましさを養う意味で大きな意義があるといえるでしょう。

受け入れ側もけっこう大変

現在は富山県内にある3,000以上の事業所が受け入れ先となっています。全の中学2年生が14歳の挑戦を実施するため、大規模な取り組みといえるでしょう。

なお、平成29年における富山県内の中学校は82。学生数は28,534(前年比778人減)ですから、単純計算で1事業所あたり1人以上の生徒を受け入れる必要があります。

※参考:平成29年度学校基本統計調査(学校基本調査の結果速報)の概要

人気の職業は奪い合い!

14歳の挑戦とは

Wikipediaによると、次のような事業所が受け入れをしてくれています。

富山県出身者によると、人気の職業に応募が殺到するとのこと。人に寄りけりなところはありますが、たしかにそうですよね…。わたしだったら旅行代理店で事業を学ぶか、神社で静かに職業体験をしたいと思いました。

14歳の挑戦を経て

この14歳の挑戦を完遂することで、富山県民は一回りも二回りも大きくなるのです。受け入れ事業所側へのアンケートによると、「意義があった」96.9%、「積極的に取り組んでいた」90.2%、「中学生の様子に変化が見られた」90.3%という結果が。さらに、富山県内の高校生が地元企業の就職する率は全国トップクラス。年々減りゆく若者の就業人口を食い止める役割もあるそう。

富山県が続ける14歳の挑戦は、将来の日本に欠かせない制度になるかもしれませんね。

情報の一部提供元

マグハウスの店内画像

富山の地で、自然素材の家づくりを続けている工務店・マグハウスに取材をして情報を提供してもらいました。「長い時間を暮らせば暮らすほど愛着を持つことのできる家。」をコンセプトに、自然素材の持つ優しさと、最先端の構造技術を組み合わせた注文住宅をつくられています。もともと住宅リフォームをやっていたそうで(20年以上!)、家のことをとことん知りつくしている工務店です。

マグハウスの作品事例を公式サイトで。

マグハウス
公式HPを見る
電話で
問い合わせる