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最近は一部屋に一台のエアコンを設置するのではなく、全館空調を導入する家が多くなっているようです。
全館空調といえば、一昔前は導入費用やランニングコストが高いというイメージがありましたが、実際のところはどうなのでしょうか。全館空調のメリットとデメリットを紹介します。
全館空調とは、家全体の空調を一台の機械で管理するシステムのことです。従来の部屋ごとにエアコンを設置して冷暖房をするのではなく、どの部屋でも同じ室温に保てることから、全館空調を導入される方が増えています。
全館空調は、部屋ごとの温度差が生じにくいという点がいちばんの特徴です。部屋ごとの温度差が大きいとカラダに負担をかけ、疲れや倦怠感の一因にもつながります。特に高齢者にとって問題なのが、ヒートショック。暖かい空間から冷たい空間に移ることで血圧が上昇し、最悪の場合、死に至ります。こうした事象も全館空調であれば生じにくくなります。
広々としたリビングや吹き抜けなどの大きな空間では、空調効果が下がる傾向にあります。全館空調の家だと、室内に間仕切りを設けて室温を保つという概念がなくなりますから、開放的なプランをはじめ、間取りの自由度が高く、さまざまなプランに応じやすくなります。
一般的な24時間換気システムの場合、外の空気をそのまま室内に取り込むため、チリや花粉、排気ガスなども家のなかに入り込む可能性があります。これに対し全館空調の家では、外の空気を取り込む吸気口に高性能なフィルターが設置されており、チリなどを除去。きれいな空気のみを室内に取り込めます。
全館空調の家は、配管を壁の中や天井に張り巡らせるため、工事費用が高くなる傾向があります。導入費用は200~300万円くらいが相場といわれており、一部屋に一台ずつエアコンを設置したほうが安いこともあります。
導入後も、電気代などのランニングコストが高いこともデメリットの一つ。とはいえ、一昔前と比べ高断熱の住まいが増えたことや、メーカーの省エネ対策が進んだことなどから、電気代は月平均で1万円以下のシステムも登場しています。このほか、フィルターの定期交換や故障した場合の修理費なども生じ、メンテナンス費用も高くなりがちです。
メンテナンスを怠ると、ダクト内にカビが生育する場合があります。そうするとカビを含んだ空気が家全体を覆うことになり、衛生上よくない環境になる可能性もあります。ダクトを交換することは不可能なので、こまめにメンテナンスする必要があります。
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坪単価は、目安としてSUUMOを引用しております。 掲載されている本体価格帯・本体価格・坪単価など情報の内容を保証するものではありませんので、契約・購入前には、十分な確認をしていただくよう、お願い致します。表示価格に含まれる費用は、別途かかる工事費用(外構工事・地盤工事・杭工事・屋外給排水工事・ガス工事などの費用)および照明器具・カーテンなどの費用を含まない一般的な表記方針に準拠しています。
なお目安として、別途工事費用、および諸費用(登記費用、借入諸費用)は、500~600万円となります(本サイト調べ)。
*建築基準法などで、火災が鎮火するまでの間、火災による建築物の倒壊・延焼を防止するために求めている性能のこと。
所定の条件を満たしている場合に火災保険料が安くなることがあります。