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自分好みにカスタマイズできる注文住宅に対して、建築費用が高くなるといったイメージを持っていませんか?しかし、工夫次第ではコストをかけずに建築することができるのです。
ここでは、注文住宅を建てる前に知っておきたい、ローコスト住宅の魅力とポイントについて解説します。
無駄なところを省き、料金を大幅に節約した住宅を、ローコスト住宅といいます。この時、主に費用で削るものは、主に以下の経費です。この3つにかかる費用を削ることで、注文住宅は安価で建てられます。
家を建てるためには材料が必須です。この材料費を安く抑えることができれば、その分建物全体の費用は安くなりやすいです。建築業者によっては独自のルートを使って仕入れるので、材料費が安くなることがあります。
物を売るためには、宣伝が必要不可欠です。どんなに効果のあるものでも、宣伝をしなければ誰にも知られません。そして、宣伝や広告には大きな費用がかかります。
ローコスト住宅を提供する業者では、この広告費を抑えています。そうすることでコストを削減し、サービスを安く提供できるのです。
具体的には、テレビCMやモデルルームといった、費用がかかる広告媒体から削減しているようです。
注文住宅においては、この「その他諸経費」が大きな割合を占めます。設備面のグレードダウンや部屋数の削減といった、家の内部の設備などを削減します。そうすることにより、ローコストで建物を建てることができます。
例えば、トイレ内の手洗い場や、アプローチ(道から玄関までの道路のこと)の装飾をなくすといった手段が当てはまります。
設備のカットによっては、10万円以上安くなることもあります。
ローコスト住宅の魅力は、なんといってもその安さです。家というのは非常に高い値段であり、気軽に購入できるものではありません。
しかし、高い分割引の料金も高くなり、100万円近く安くなる可能性もあります。
では、とにかく安くすればいいのかというと、そうでもありません。安さを追求するあまり機能性を大幅に削ってしまうと、住みにくい家になってしまいます。
そのため、ローコスト住宅を建てる際には、注意すべきポイントがいくつかあります。ここでは、住みよいローコスト住宅に住むためのコツを紹介します。
非常に重要な要素が、依頼先です。ハウスメーカーでローコスト住宅を選ぶ場合、設備や建築材料が予め定められており、細かい変更が効かないからです。ローンが組みやすいというメリットがありますが、より細かい変更がきく建築家の事務所に依頼しましょう。
そのほうがより安く家を建てやすいです。探す時は、ローコスト住宅に力を入れている業者を探し、依頼しましょう。
ローコスト住宅で快適に過ごすためには、家の持つ基本的な性能は削ってはいけません。
たしかにローコスト住宅はより安くなりますが、だからといって家の快適性を失ってしまうのは良いとはいえません。
その結果住みにくくなってしまうと、生活に支障が生じてしまいます。よって、設備面のグレードを下げても、基本的な性能は維持するように務めましょう。
例えば、電気コンセントの数を減らしてしまうのは推奨しません。後々コンセントが足りなくなった時に、延長コードを使わなければならなくなります。その結果、タコ足配線になり火災リスクが高くなるからです。
他にも、手すりをなくしてしまうのも同様にオススメできません。特にご年配の方と同居していると、階段から転げ落ちてしまうリスクが高くなります。
このように、節約が大きな損失を生み出す可能性は決して少なくありません。よって、何を削って何を残すかは、きちんと相談した上で決めましょう。
材料や設備をグレードダウンするよりも、間取りを工夫してローコストに抑えたほうが、家の質をキープでき、満足できる家を建てられます。ここでは、そんな間取りを見ていきましょう。
凹凸を作らずに、四角形の家にするというのはコストの大幅カットが可能です。
凹凸ができることで、壁の形が変形したり新たな面ができたりと、コストが発生しやすくなるからです。よって、真四角の家にしたほうがローコストになります。
屋根に関しても同様であり、1階の面積のほうが大きかった場合、下屋根を付けることもあります。この屋根もまた、コストアップの原因となってしまいます。真四角な家を作るのであれば、屋根は平屋根(まっ平らな屋根のこと。陸屋根ともいう)が好ましいです。
この時、洗濯物は庭か、もしくは屋上で干すことになります。平屋根は従来の屋根と違い、様々なことに利用できます。
しかし、平屋上は十年以上経過すると雨漏りが発生する可能性も出てくるため、定期的に屋根のチェックを行いましょう。
1階と2階の両方にトイレなどを設置する場合、1階と2階で離れた場所に設置するというのはよくありません。この場合、排水管の経路が長くなってしまい、その分工事費がかかるからです。
これは壁に関しても同様です。1階と2階で壁の位置がずれていると、骨組の梁は太いものを使わなければなりません。結果、コストが高くなります。
このように、家の内部の配管や骨組みを少し変えるだけでもコストが発生します。よって、できるだけ内部の間取りにも気を付けましょう。
ローコストハウスは値段の安さが魅力ですが、その反面デメリットもあります。ここでは、そんなデメリットを見てみましょう。
耐久性に関しては、ローコストハウスのほうが頼りない可能性が高いです。理由としては、使用している素材です。
安い材質というのは、その分耐久性が低かったり、品質が良くなかったりします。すべてのローコストハウスが当てはまるわけではありませんが、耐久性の若干低い家になる可能性は決して少なくありません。
住んでいる内に住みにくいと感じるようになり、追加でオプションとしてリフォームをしてしまう人もいます。その場合、最初からオプションを付けるよりも高く付くため、結果的に高くなるケースもあります。
ローコストハウスには、こういったデメリットも存在します。しかし、なぜ安くなるのかを事前に尋ね、その理由を聞くことで耐久性の問題はクリアできます。
オプションに関しても同様であり、何が必要かどうかをじっくり考え、最初から導入しておけば余計な出費をなくし、結果的に安価で家を購入できます。
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坪単価は、目安としてSUUMOを引用しております。 掲載されている本体価格帯・本体価格・坪単価など情報の内容を保証するものではありませんので、契約・購入前には、十分な確認をしていただくよう、お願い致します。表示価格に含まれる費用は、別途かかる工事費用(外構工事・地盤工事・杭工事・屋外給排水工事・ガス工事などの費用)および照明器具・カーテンなどの費用を含まない一般的な表記方針に準拠しています。
なお目安として、別途工事費用、および諸費用(登記費用、借入諸費用)は、500~600万円となります(本サイト調べ)。
*建築基準法などで、火災が鎮火するまでの間、火災による建築物の倒壊・延焼を防止するために求めている性能のこと。
所定の条件を満たしている場合に火災保険料が安くなることがあります。