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富山県南砺市は、平成16年11月、周辺の8つの町村が大合併して誕生しました。
富山県の南西部にある南砺市は、北に砺波市や小矢部市、東に富山市、さらに西側には石川県金沢市に隣接しており、南側には世界遺産の白川郷で有名な白川村や飛騨市とも接しているエリアです。
市内全体はおよそ8割が森林で、山岳地域でもありますが、山間部には世界遺産「五箇山合掌造り集落」があり、さらに市内北部では美しい水田が広がる平野部と、その中に住宅が点在する散居村としての景色を見られることが特徴です。
また、市内の一部が特別豪雪地帯にも指定されるほど冬場の降雪量が多く、昔ながらの日本家屋や新築される注文住宅にも、雪に備えた建築様式や工法が使われています。
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南砺市は、簡単にいえば分かりやすい日本の田舎です。美しい日本の原風景が広がっており、水や空気がとても美味しく、豊かな自然が魅力な反面、平成22年の国勢調査によれば人口の減少傾向が続いているという厳しい実状もあります。
しかしその一方で、宝島社が行っている人口10万人未満の市を対象とした「住みたい田舎ランキング」では、2017年は全国第3位、2018年も全国第4位という、田舎として非常に高い人気を誇っていることも事実です。
また、世界遺産の「五箇山合掌造り集落」や、ユネスコ無形文化遺産の「城端曳山祭」など、日本が世界に誇る観光名所やイベントもあり、ミシュランガイドで3つ星評価を得るほど、世界中から観光客が訪れる人気エリアでもあります。(※1,2)
※1:南砺市公式サイト,「市長あいさつ」[online]https://www.city.nanto.toyama.jp/cms-sypher/www/mayor_room/index.jsp(2019年5月4日参照)
※2:南砺市公式サイト,「南砺市について」[online]https://www.city.nanto.toyama.jp/cms-sypher/www/profile/index.jsp#gaiyou02(2019年5月4日参照)
南砺市の特徴や住みやすさを、住宅環境や産業面、さらに子育て支援などの観点から解説していきます。
南砺市は山間の田舎であるものの、周囲には富山県内でも人気の都市部や金沢市などが隣接しており、ある意味で、どの街へも行きやすいエリア拠点という特徴があります。
また、便利な商業施設や休日を気楽に過ごせる娯楽施設は決して多くありませんが、降雪地帯ということもあって道幅は広く、高速のICも市内3カ所にあるなど、車があれば周辺エリアや県外にも足を伸ばして買い物やレジャーを楽しむことが可能です。
その上、一年を通して観光客を楽しませる様々なイベントが企画されている他、市内にはスキー場が3つもあり、のびのびとしたライフスタイルを大切にしたい人にとっては、魅力の多いエリアといえるでしょう。
平野部と山間部で産業の性質が異なっており、平野部ではアルミニウムや建築建材、工作機械などを中心とする製造業が主要産業です。対する山間部では建設業の他、観光産業といったサービス業の就業割合が高くなっています。
また、南砺市は米や干し柿、里芋など上質な農作物や木材の産地としても有名です。
加えて、南砺市ではロボット産業やアニメ産業、IT産業といった、次世代産業への支援が推進されている点も大きな特徴です。
実は、富山県や南砺市の周辺エリアは様々なアニメの舞台として知られており、アニメファンが作品のモデルになった場所(聖地)を訪れる、「聖地巡礼」のコースとしても人気を博しています。そして、南砺市にも人気アニメやゲームの制作を請け負うアニメ制作会社があり、南砺市を舞台にしたアニメ作品も作られています。(※3)
※3:株式会社ピーエーワークス公式サイト[online]https://www.pa-works.jp/(2019年5月4日参照)
南砺市は富山市からおよそ40km、石川県金沢市からおよそ30kmという位置にあり、国道156号・304号・471号を中心として、幹線道路が整備されています。また、北陸自動車道のICとして、「五箇山IC」・「福光IC」・「南砺スマートIC」の3カ所があり、富山空港・小松空港までそれぞれ1時間でアクセス可能という点も魅力です。
ただし、幹線道路を中心として公共バスも運営されていますが、やはりマイカーがなければ生活しにくい点はいなめません。
尚、公共交通機関としては、JR西日本が運営している城端線の駅として、高儀駅・福野駅・東石黒駅・福光駅・越中山田駅・城端駅と複数がありますが、駅によっては利用客がかなり少なく、列車の本数も多くないので注意が必要です。
南砺市では初めての子どもを持つ世帯や、複数の子どもを持つ世帯に対して、様々な支援制度が用意されています。また、自然豊かな保育園では、延長保育・休日保育・病後児保育などのサービスが充実されている上、県内でもトップクラスの保育料が設定されており、子育て世帯の負担を軽減しています。
その他、そもそも8町村が合併したという特性から、市内にはエリアごとに小学校や中学校などが点在していることも特徴です。(※4)
南砺市の保健センターでは、専門スタッフが妊婦それぞれの相談に応じたり、妊娠期間のプランを作成したりと、安全な出産がサポートされています。また、妊娠期間中の健診費用が14回分も助成されたり、歯科検診1回が無料になったりと、妊婦や子どもの健康を支えてくれる点も魅力でしょう。
※4:南砺市移住ガイド,「子育てサポート」[online]https://www.kurashi.city.nanto.toyama.jp/miryoku/kosodate/(2019年5月4日参照)
南砺市では、四季折々の姿に合わせて演出される世界遺産「五箇山合掌造り集落」のライトアップの他、大小様々な催しが企画されており、ほぼ毎月、何かしらのイベントで賑わっています。
毎年5月4・5日に開催される「城端曳山祭」は、ユネスコ無形文化遺産・重要無形民俗文化財として登録されるお祭りであり、国内外から大勢の観光客が訪れるイベントです。
毎年8月の下旬頃に3日連続で開催される、ワールドミュージックの祭典です。世界各国の音楽演奏だけでなく、アーティストによるワークショップなども実施され、異文化交流の場所としても人気を集めています。
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近くにコンビニがあれば良かったですが、駅前には昔ながらの商店街があって、生活必需品や日用品は基本的にそこで買えるから問題ありません。
参照元:goo住宅・不動産(https://house.goo.ne.jp/chiiki/town/area_toyama/16210.html)
片側2車線の県道が砺波方面や福光方面へ伸びており、時間もかからないので便利だと思います。ただし、車がないと不便です。
参照元:goo住宅・不動産(https://house.goo.ne.jp/chiiki/town/area_toyama/16210.html)
南砺市は富山県内でもかなり地価が抑えられている地域であり、住宅面積の平均値が全国1位(221.67㎡)(2019年2月参照サイト確認時点)など、広々とした注文住宅を建てたい人には穴場かも知れません。
数値参照元:スマイティ(https://sumaity.com/town/ranking/living/)
中心駅である福野駅周辺の地価は、2019年3月時点で坪単価95,736円(28,960円/m²)と、富山県の平均坪単価159,745円(48,323円/m²)と比べてかなりリーズナブルです。
そのため、市街地周辺でもゆったりとした注文住宅を建てやすく、都市部のベッドタウンとして郊外に暮らすつもりであれば、魅力的なエリアといえるでしょう。
福野駅や福光駅と並んで利用者の多い城端駅も、南砺市で人気のエリアです。地価は坪単価92,066円(27,850円/m²)と、福野駅よりも坪単価3千円ほど安くなっており、やはり富山県内で注文住宅を建てたい人にとっては一考の余地があるかも知れません。
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坪単価は、目安としてSUUMOを引用しております。 掲載されている本体価格帯・本体価格・坪単価など情報の内容を保証するものではありませんので、契約・購入前には、十分な確認をしていただくよう、お願い致します。表示価格に含まれる費用は、別途かかる工事費用(外構工事・地盤工事・杭工事・屋外給排水工事・ガス工事などの費用)および照明器具・カーテンなどの費用を含まない一般的な表記方針に準拠しています。
なお目安として、別途工事費用、および諸費用(登記費用、借入諸費用)は、500~600万円となります(本サイト調べ)。
*建築基準法などで、火災が鎮火するまでの間、火災による建築物の倒壊・延焼を防止するために求めている性能のこと。
所定の条件を満たしている場合に火災保険料が安くなることがあります。